らんちゅう飼育講座

らんちゅうの寿命はどれくらい?少しでも長生きさせるコツはある?

4歳らんちゅう

こんにちは、全国の愛好家、ブリーダーから良質ならんちゅうをみなさまにお届けしている三共組らんちゅうです。

らんちゅうは、金魚の中の一つの品種ですが、実際の寿命は一般的な金魚に比べると少し短い生き物です。

実際の寿命はどれくらいなのか、どのような原因で短くなってしまうのか、さらには長く生きるためのコツまで長年らんちゅう生産に携わってきた立場からご紹介いたします。

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らんちゅうの寿命の平均はどれくらい?

らんちゅうの寿命は飼育目的によって幅があり、全体的には5年~10年ほどの寿命となっています。

ご家庭で鑑賞目的で適切に飼育しているらんちゅうだと、5年程度は普通に生き、長くて8~10年ほど飼育頂くことができます。

反面、品評大会に向けて飼育しているらんちゅうだと、長くても5~6年程度と短くなってしまいます。

品評大会に向けて飼育する場合、どうしてもらんちゅう自体のサイズアップが必要で、餌を必要量よりも多く食べさせて病気になってしまったり、サイズが大きくなって飼育環境があわなくなって結果的に寿命が短くなってしまうことが多いです。

ただし、実際に私が修業していた養魚場では過去に品評大会向けに10年生きたらんちゅうを見たことがあります。

また、こちらは三共組から購入して頂いたお客様の四歳魚で、先日西大関(2席)に入賞しました。 19センチくらいありますがまだまだ現役で生きています。

西大関(2席)

このように個体差が大きいこともまた事実で、あくまで平均的な寿命として参考にしてください。

らんちゅうの寿命は他の金魚に比べると長い?短い?

他の一般的な金魚(金魚の祖先であるフナ尾系のながもの)に比べると、寿命はやはり短い傾向であると言わざるを得ません。

そもそもらんちゅうは、和金から品種改良を繰り返してできた種類であり、人為的に見栄えなどに改良を加えた結果、本来の体つきと変わったところもあり、寿命の面でなんらかの影響を与えていることは否定できません。

また、らんちゅうは本来屋外に適した生き物ですが、水槽飼育など屋内で飼われることによって環境になじめないことも一因としてあると思います。

らんちゅうの系統は寿命に関係ある?

らんちゅうには、協会系や宇野系といったさまざまな系統がありますが、系統によって寿命の長さが変わる具体的な証拠は見つからず、現時点ではあまり関係がないといえます。

稚魚~当歳魚までの飼育環境によっても寿命は変わる

ただし、長年らんちゅう飼育に携わってきた立場からの意見では、系統に関係なく稚魚期から成長に合わせた適切な飼育管理がされていて、健康面に配慮しながら飼育されたらんちゅうは、大きくなっても病気などの影響に強く、比較的寿命は長いように思います。

三共組にご提供いただいている愛好家様も、自らの系統の強みを生かしながらも無理のない飼育を心がけている方のみばかりです。

さらに三共組では出荷の時までできるだけ寿命が短くならないような飼育、管理方法を心がけております!

らんちゅうの寿命が短くなってしまう原因

らんちゅうが小さな頃からの飼育によっても寿命の長さは左右されてしまうことがあり、その原因はどのようなものがあるのかご紹介します。

飼育容器の設置場所の問題

屋外、屋内飼育に関わらず、日光が当たりづらく、風通しの悪い場所は水が悪くなり、長期的に見るとらんちゅう飼育にとって良くない環境です。

昔から日光にあてた「日向水」には栄養があり日光でカルキも抜け、病気の原因になる菌も少なくなると言われております。

三共組でも必ず1~2日天日にあてた汲み置き水で飼育管理を行っており、普段からの飼育環境にはこだわっています。

無理に大きく成長させたことによる副作用

先ほどの品評大会向けのらんちゅうの寿命の短さと関連しますが、そもそもらんちゅうは無胃類で胃がありません。

与えた餌の量を食べきってしまった後に消化不良を起こしたり、食べすぎが積もり積もって腸マン、転覆病といった病気を誘発してしまう場合があります。(転覆、腸マンには様々な原因があり食べすぎだけではありません。)

無理に大きくしようとして必然的に餌が多くなってしまうのはらんちゅうによっては一つのリスクとなり、適切な餌の量のコントロールが必要です。

病気

らんちゅうがかかりやすい病気はいくつかあり、代表的な病気はこの3つです。

  1. エラ病…エラに炎症が起こる
  2. 白点病…小さな白い粒が付いたような状態になる
  3. ヘルペスウイルス症…春~秋にかけて金魚類に発生しやすい

この中で一番症状が出やすい病気はエラ病で、エラぶたの開閉が極端に早くなる、多くなる、大きくなる。また逆にエラぶたを閉じきったまま動かないといった症状が現れます。

いずれも早期発見が重要で、塩浴、薬浴を行うことによって回復することがありますが、対応が遅れると寿命が短くなる原因となります。

塩浴の方法について知りたい方はこちらをご覧ください。

らんちゅうを長生きさせるコツとは?

4歳らんちゅう

では、飼育環境によって寿命を伸ばし、らんちゅうを長生きさせるには普段からどのような取り組みが必要なのか、らんちゅう飼育のプロの立場からいくつかのコツをご紹介します。

水の状態を適切に管理する

らんちゅうを長生きさせるための基本は水の管理に尽きます。

らんちゅうは水で飼う!と言われているほどらんちゅうにとって飼育水の管理は非常に難しく大切な事です。

寿命だけを考えると、水が見た目でキレイでなく、少し色がついた感じの水の方がらんちゅうにとっては長生きしやすい環境です。

水そのもののキレイさにこだわらず、毎日お茶碗1杯の水を足す、さし水といわれる飼育方法が長生きのコツで、蒸発した水の量だけ新しい水を入れてあげるだけでも良いとされています。

ただし水槽などで観賞を楽しむためには水が汚れているとあまり気持ちが良いものではないと思う方もいらっしゃいます。

そこで水槽飼育の場合には、上部フィルターなどのろ過装置を使用して水を循環させる飼育方法が一般的です。

水が汚れたな?少し水をきれいにしたいな?といった場合は水槽の水を半分捨てて新しく足す方法や、ろ過装置だけ洗う方法、さらには水を全て換え、ろ過装置に付着しているバクテリアのみ再利用する方法などもあります。

季節や水温などに合わせて適切な方法があり、ここではなかなか説明できませんが、三共組では、ご購入いただいたらんちゅうに合わせてどのような水が良いのか随時アドバイスさせていただいております。

日当たりが良く、風通しの良いところで飼育する

先ほどもご紹介しましたが、水槽飼育においてもなるべく日光が当たる時間があり、かつ風通しの良いところに飼育場所を設置していただくと、らんちゅうにとって住みよい環境であるといえます。

無理のない尾数で飼育する

狭い飼育容器でたくさんのらんちゅうを飼うことは長生きの面でデメリットです。

成長に合わせて大きくなってきたら飼育容器を大きくする、できなければ飼育容器を二つに分ける!など現在の大きさに合わせて飼育する事が大切です。

餌の与えすぎには注意する

たくさん食べてくれるから…、もっと大きくしたいからといって、やたらに餌を与えすぎることはらんちゅうにとってリスクでしかありません。

らんちゅうが餌を求めていても、あえて量を抑制する程度が普段の飼育では大事です。

また、餌を与えるタイミングも非常に重要で、特に水質が変わるタイミングで餌を与えてしまうと病気になりやすいです。

屋外、水槽飼育共通で、水換えをする予定の日は朝から餌を切り、当日中は餌を与えないことが特に重要なポイントとして覚えておきましょう。

他にもなんらかの飼育環境が変わる時は餌をできるだけ与えないことが病気を防ぐ第一歩です。

品評大会に向けての飼育で注意することは?

一般的に愛好家の間で使用されているのがセメントをこねるトロ船ですが、少しレベルアップして、品評会への出品を行われている方は観賞魚用のプラ船・FRP製の船で飼われていることが多いと思います。

水換えをする度にらんちゅうがスイスイ勢いよく泳ぐ姿を見て、気持ちよく泳いでいるな~と思われる方が多いかもしれません。

しかしそれは間違いで、らんちゅうにとっては水が換わって環境になじめずびっくりしたり落ち着きがない!といったとらえ方が正解です。

そのため水換えをするときには、水を全て変えるのではなく洗面器に元水(飼育水)を汲み新しい水に、元水を混ぜてあげると環境の変化にもなじみやすいです。

全換えではなく少し元水を入れる方法を日常的に行っていると将来的に長生きするコツといえるでしょう。

まとめ

らんちゅうの寿命と、長生きさせるコツについてご紹介させていただきました。

らんちゅうは他の金魚に比べても弱い生き物ではありますが、適切に飼育すれば、十分長生きさせることは可能です。

鑑賞目的の方でも、水の管理や餌のタイミングさえ気をつけていただければ難しい飼育になることはなくお楽しみ頂けると思います。

三共組では、ご購入いただいたらんちゅうが少しでも長生きできるよう、お問い合わせ頂いたご質問にいつでもお答えする飼育サポートサービスを実施しています。

はじめての方でも飼育しやすいサポートグッズをお付けしたセットなども販売しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

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